気にはなりません。中国の正史は、日本史の中に出て来るだけで、資料として読んでも、読み物として読んだことはありません。次の十八巻が中国の正史です。この中で、史記、漢書、後漢書、三国志などは、見たことがあるでしょう。
1.『史記』- 司馬遷
2.『漢書』- 班固
3.『後漢書』- 范曄
4.『三国志』- 陳寿
5.『晋書』- 房玄齢 他
6.『宋書』- 沈約
7.『南斉書』- 蕭子顕
8.『梁書』- 姚思廉
9.『陳書』- 姚思廉
10.『魏書』- 魏収
11.『北斉書』- 李百薬
12.『後周書』- 崔仁師
13.『隋書』- 魏徴・長孫無忌
14.『南史』- 李延寿
15.『北史』- 李延寿
16.『新唐書』- 欧陽脩・宋祁
17.『新五代史』- 欧陽脩
18.「宋鑑」(以下の2書をひとつと数える)
- 『続宋編年資治通鑑』- 李熹
- 『続宋中興編年資治通鑑』- 劉時挙
中国人の史観は、「人間。ただ人間。ひたすら人間を追究する」ためであったため神話がほとんどありません。思想界を牛耳った孔子などが、「怪力乱神を語らず」という態度であったためとも語られています。
今回、取り上げた羿は、弓の名人で、非常に勇猛であったとされています。それが、ある日、天帝に呼ばれて、下界に派遣されました。天帝には、十人の子がいました。天帝の子は、みんな太陽です。母親は、六頭の竜が牽く車に、毎日一人ずつわが子を乗せて走らせていました。順番が決まっていて、十の太陽は十日に1日だけ天空を駆けます。人間の世界から見ると太陽はひとつだけですが、実は順番制だったのです。
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