2014年4月18日金曜日

「どうせ死ぬなら“がん”がいい(4)」

 がんの9割に抗がん剤は無意味

乳がんは、リンパ節を取っても生存率があがらないことが、1985年までに証明されている。なのに日本ではいまも一生懸命リンパ節まで切り取っています。

 米国では早期前立腺がんの患者367人をいっさい治療しないで15年観察した結果、「何もしないで様子を見る」、つまり放置療法が最良という結論が出ています。スウェーデンでの結論も同じでした。ところが日本では相変わらず、前立腺がんの多くは見つけ次第切り取られています。

 わたしの経験では、一部を切り取るのではなく、全摘出します。この時に神経細胞も切ってしまい、完全なEDになるようです。

また日本人のがんの9割を占める「固形がん」は抗がん剤で治ることはないし、延命効果さえ「ある」ときちんと証明されたデータは見あたりません。

ほとんどの抗がん剤治療には、副作用と縮命効果しかありません。

固形がんというのは、胃がん、肺がん、肝臓がん、大腸がん、乳がんのような、かたまりを作るがんです。つまり日本人がよくかかるがんには、抗がん剤は効かない。抗がん剤で治るがんは全体のほぼ1割にすぎません。急性白血病や悪性リンパ腫のような血液のがん、子どものがん、睾丸の腫瘍、子宮の絨毛がん。

急性白血病は、若い人は抗がん剤で治りやすい。たしか、夏目雅子さんも急性白血病だったように思うのですが、担当医師の抗がん剤の選択ミスだったのでしょうか、若いのに亡くなりました。抗がん剤による治療も、年齢とともに難しくなって60歳を過ぎるとまず治らない。高齢になったら、抗がん剤を使っても意味がありません。

また手術や放射線で治らない再発・進行がんにも抗がん剤は効きません。

がんは根こそぎもっていかないと治療の意味がない。しかし、抗がん剤で腫瘍を小さくしたり、腫瘍マーカーの数値を減らすことは出来ても完全になくすことはできない。

抗がん剤を認可するときの「有効」という判定にしても、「がんのしこりが一定程度、小さくなる」というだけです。

医者が「効く」というのは、がんが治る、延命するという意味では全くない。8割は縮小効果すらなくても認可されてしまう。

がんのしこりは、抗がん剤でいったん小さくなったり、「消失」しても必ずまた大きくなります。「抗がん剤でしこりが小さくなった」というデータがあっても「それが延命に結びついた」という実証は、世界のどの国でもまだ示されていません。

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