2014年4月14日月曜日

「どうせ死ぬなら“がん”がいい(2)」

 この本に入ってゆきましょう。

 日本人には、がんで死にたいといっているひとはいないが、外国ではけっこう多いみたいです。

 日本人の死因でがんの次に多いのが脳卒中と心筋梗塞。このふたつはポックリ逝けると思われているけど、ウッときて一瞬のうちに死ねるなんてことは、ほとんどない。何回も発作を繰り返して、なんとなく生き延びて、だんだん病状がひどくなっていったり、半身不随になってリハビリをやらされたり。近藤氏の親戚も、脳卒中で半身不随になって10年近く家にいたりしました。

 わたしの母は、脳卒中で倒れました。後頭部の下が、血液で重く垂れ下がっていました。もちろん意識もありません。63歳でした。危ない状態でしたので、わたしは、4日間泊まりこみで、病院に詰めました。4晩過ぎた夜、これは長期戦になるなと思い、着替えその他を取りに家に帰ろうとしましたら、様態が急変し、そのまま亡くなりました。痛みもなく、本人が望んだ彼岸の中日にあの世へ旅立ちました。気を遣うひとだったので、無事退院できてもあとのリハビリが大変だとか、親戚のものが言っているのを無意識のうちに聞いたのかも分りません。だから、脳卒中で苦しむなどということは分りません。

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