2013年12月8日日曜日

李王朝に嫁がれた日本皇族・梨本宮方子さま

 1123日の夕刊フジに載っていたジャーナリストの大高未貴の記事です。
韓国に住む金寿姙(キム・スエム)さんは94歳ですが、李王朝の皇太子・李垠(イ・ウン)殿下に嫁がれた、日本の皇族・梨本宮(李)方子(まさこ)妃殿下が1989年にお亡くなりになられるまでの25年間、妃殿下を支え続けた人物です。

日韓融和の象徴的存在だった方子妃殿下は晩年、韓国の社会福祉発展のために尽力され「韓国障害児の母」として敬愛され、ご逝去の際は準国葬として執り行われたといいます。たしか妃殿下のことが2時間もののテレビドラマになったのを見た気がします。

金さんは、「方子妃殿下は神様ですよ。世界中を飛び回って寄付を集め、知的障害児施設『明睴園(ミョンフィウォン)』や、知的障害養護学校『慈恵学校(チャヘハッキョ)』を設立してくださった。韓国では当時、障害児は無視されていた。私自身、障害を持つ子供を産んで離縁され、苦労して子育てしました。妃殿下がいなければ、いまでも障害児の人権はなかったかもしれません」と語っていました。

「私は過去のことに言及するのはうんざり。どうして、未来の話ができないかしら。私のように日本統治時代を知る人間が冷静な発言をすると、すぐ、『親日派』『ボケた』などとレッテルを貼られる。来年こそ、妃殿下の顕彰会を日韓の人たちで開催するのが、私の人生の最後の悲願です」。

「方子妃殿下は桜とツツジが大好きで、春になると祖国を思い出して花を眺めておられました。とてもきれいでした。ところが、一部の韓国人が『(桜とツツジは)日帝占領時代の悪しき残滓だ』などといって、すべて切り倒してしまったのです」。

 現在、方子妃殿下が愛された庭には、草木の面影はなく、乾いた砂利が敷きつけられています。その殺伐とした風景は、現在の韓国の心象風景を現しているように思えると大高氏は文を閉じています。

 日韓関係は、両国が協力しなければならない重要課題も多々あると思います。

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