2013年12月4日水曜日

特定秘密保護法の問題点

高橋乗宣氏
 高橋乗宣氏の記事からです。
 
 参院選の争点にもならなかった特定秘密保護法案が、ロクな審議もされないまま成立しそうです。改憲をめぐり、「知らないうちに変わっていたナチスの手法を見習えばいい」と強調したのは麻生副総理といいます。国民に騒がれないよう静かに進めればいいとの主張だったそうです。アルカポネの真似をしたり、真面目な国民には、危険な人物です。
 
 法案には、「その他」という表現が36回も出てくるそうです。合法的に隠される秘密は無限に広がる恐れがあります。「高濃度の放射性物質が漏れている」と公表すれば、懲役を食らい、知る権利など、お題目に過ぎなくなります。

それよりも恐いのは、政府に都合の悪い意見を言う人たちが、社会的に抹殺される恐れがあることです。知り合いの役人によると、日本には政権批判する勢力をパージする仕組みがあるといいます。こうした下地がある中で、特定秘密保護法が施行されればどうなるのでしょうか。特定秘密によって、かってに「テロに関わっている」と判断されれば、家族や友人まで監視されます。それによって不利益を被ったとしても、名誉を回復する方法はありません。裁判を起こしたところで、政府が何をやったかは秘密にされるだけです。60年後に、そうした事実が明らかになったところで、失われた時間を取り戻すことができるわけではないと高橋氏は閉じています。

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