放射性物質を基準値以下に下げた汚染水の扱いについて、あの原子力規制委員会の田中俊一委員長は、9月2日の会見でこう断言しました。
現在、汚染水を貯留するためにタンクは約1000基ありますが、実はそのうち約350基がフランジ型タンクと呼ばれるものです。これは銅版をボルトで締めあわせただけの簡易型で、溶接型タンクと比べて安価で、かつスピーディに組み立てられます。
当初から水漏れが心配されていたといいます。
案の定、その後H3エリアやH5エリアなど、別の場所の同型タンクからも水漏れが相次いで見つかりました。毎日約400トンの汚染水が生成されています。1000トン入るタンクも、2日半で満杯になってしまいます。東電は2016年までに約80万トン分まで増設する計画だといいます。
まず第一に考えなければならないのは地下水対策。8月、建屋の周りに凍土壁を作って、地下水を遮断する計画を国の全額負担で今年度中に開始すると決まりましたが、完成までに一年はかかり、効果のほども、未知数だといいます。
そこで、早急に取るべき方策は、山側から流れ込む地下水を、建屋に入って汚染される前に汲み上げて海に放出することです。
「東電側からは、去年の8月から、(建屋の)山側に揚水井戸を掘りますから、そこから汲み上げた水は、水質検査をした上で、配管を通して海洋に放出させてください」という申し出がありました。
「トリチウムは法律上、1リットルあたり6万ベクレルという濃度を守ったうえでの放出が認められています。トリチウムを海に放出することは、原発のことを多少知っている関係者からすれば、至極当然のことです」。
これまで他国でも大きな健康被害があったという報告は聞きません。
結局は、海に流してしまいそうです。わたしは同じ、海に流すにしても、山側からの地下水は汲み上げて発電所には、流れ込まないようにします。その水は放射性物質には触れていないはずですから、海に流しても問題ないはずです。汚染水は、しばらくはタンクに貯めるべきでしょう。そして、ALPSなどで、着実に汚染除去すべきでしょう。
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