2013年10月22日火曜日

糖尿病に対するインスリンの効果

 わたしは、糖尿病患者でインスリンを打っております。以前は、血糖値を下げる薬を内服してすい臓からインスリンを出させていましたが、治療期間が長くなり、すい臓がへたって来ましたので、インスリンの注射に代えました。以下は、10月13日の日経新聞の記事です。

体内で血糖値を下げる唯一のホルモンのインスリンは、1921年に発見され、翌年には、それまで死に至る病であった1型糖尿病の患者に用いられて劇的な効果を発揮しました。

 インスリンは、すい臓に点在するランゲルハンス島のβ(ベータ)細胞で作られます。1型糖尿病は自分の細胞に対する免疫反応やウイルス感染などで、この細胞が破壊されてインスリンが作られなくなります。したがって1型ではインスリンによる治療が必須です。

 インスリンは最初、豚や牛のすい臓から抽出していましたが、30年前から、遺伝子工学によって人間と同じインスリンを大腸菌や酵母に作らせて薬を製造するようになったといいます。

 糖尿病の注射薬にはもう1種類あります。小腸から分泌されるインクレチンという消化管ホルモンの一種です。そのままでは血液中ですぐに分解されてしまうため、これも形を少し変えたものを製剤にして、注射後の効果が長持ちするようにしています。インクレチンはすい臓からインスリンを分泌させるので、1型やインスリン分泌が少ない人では血糖値への効果は期待できません。

 インスリンもインクレチンもアミノ酸がつながったペプチドなので、口から服用しても胃腸で分解されてしまいます。インスリンは、注射で打ちますので、針が細くなったとはいえ、少し痛い思いをします。わたしなどは、日に4回打ちますので、苦痛です。

注射と同じ効果を発揮する内服薬の実現が最終の目標だと国立国際医療研究センター・糖尿病研究部長 の野田光彦氏が語っています。

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