2013年9月3日火曜日

「ママ、まだ朝は来ないの」

  8月24日、中国山西省臨汾市で6歳の男児が何者かによって拉致され、両目をくりぬかれるという悲惨な事件が起きました。

男児は24日夕、自宅前で遊んでいましたが、突然行方が分らなくなり、深夜、野原で倒れているのが、見つかり、病院に搬送され、手当てを受けているということです。 

現地の報道によれば、男児の顔は、血まみれで、まぶたが裏返っていたといいます。近くには、眼球があったものの、角膜がなくなっていたそうです。臓器ブローカーの関与が疑われています。

犯人は、女性だったようですが、今、地元警察が必死に犯人の行方を追っています。

男児の家庭は、貧しく、両親は、麻雀が好きで、自分たちも麻雀をしながら、自宅を雀荘のように人に貸して、いくらかの場所代を貰っていたようです。

警察の尋問を受けて、男児の父親の兄の妻が自殺しました。事件に関係があったものかどうか分りませんが、少し気の弱いひとだったようです。

男児は、目を覚まし、母親に、「ママ、朝はまだ来ないの」と言ったそうです。悲惨すぎる事件です。

少し救われる気持ちになるのは、両親のもとには、5万元(約80万円)が集まったそうです。ニュースを聞いてもっと集まるでしょう。また、いろいろの施設から、男児の面倒を看てもいいという申し出があるそうです。この男児がどういう道を歩むのか分りませんが、いい人たちにめぐり会ってほしいものです。

事件の進展は、予測できませんが、両親が麻雀の負けや、借金などで、子どもを渡したのかも分りません。ところが、犯人たちは、手っ取り早く、角膜だけを採ったということもあるでしょう。犯人は、まだ捕まっていません。一刻も早く逮捕し、詳細を明らかにして、同じことが起こらないように手を打ってほしいものです。中国では、年に数万人の子供が誘拐され、売買されているといいます。

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