2013年9月27日金曜日

中国指導部の親バカ

全国政治協商会議(政協)の委員に選ばれた毛沢東氏の孫の
毛新宇氏(人民解放軍少将)
 528日付の香港紙「信報」は、中国共産党の中央規律検査委員会が近く、党幹部が海外に子供を留学させている場合、留学終了後1年以内に帰国させることを義務付けると報じました。

 当面は官僚級以上の幹部が対象で、帰国させなかった場合は、人事上の処分を受けるとしていています。

 翌29日には中国メディアがこぞって「事実ではない」と否定しました。

 525日付の香港各紙によると、胡錦濤前国家主席の長男、胡海峰氏が、浙江省嘉興市の共産党委員会副書記に就任したことが確認されました。嘉興市は、上海市と杭州市の中間にある都市で、なかなかに発展しています。

 中国では「親バカ」は胡氏に限ったことではないといいます。今年3月、政府の諮問機関、全国政治協商会(政協)は、委員に毛沢東氏の孫の毛新宇氏(人民解放軍少将)、鄧小平氏の次女の鄧楠氏、江沢民前国家主席の妹の江沢恵氏をそれぞれ選びました。今春、鄧小平氏の孫の鄧卓隷氏が江西チワン族自治区平果県の副県長に就任しましたが、まだ20代です。

 中国誌「新財富」が発表した「富豪500人ランキング」によると、毛沢東氏の孫娘、孔東梅さんが保険会社などを経営する夫と連名で242位に登場したといいます。資産総額は合計50億元(約820億円)。毛一族で富豪入りした人物は孔さんが初めてです。

 甘やかされた一人っ子たちは、傲慢な親を必ずまねるといいます。特権階級化が進んだ中国が、いまよりさらに挑発的な行為を繰り返す姿がすでにほの見えると産経新聞の“inside”に書かれていました。

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