2013年7月18日木曜日

おかしなドコモのツートップ戦略

 NECカシオとレノボの合併の話がなくなりました。NECカシオはレノボに全部買ってほしかったのでしょうが、レノボが調査をしてみると、意外にNECカシオには事業価値を見出さなかったのでしょう。以前にノキアが三洋テレコミュニケーションズを買収するために三洋の住道事業所に大挙押しかけ、結局は買わなかったことが頭を横切ります。今回は、レノボがどの程度NECカシオを調査したか分りませんが、ここに来ての合併白紙は同様のことがあったように思います。

 それにしても、日本携帯電話機メーカーは気の毒です。特にNTTドコモのツートップ戦略には、憤りを持たれたメーカーも多いことと思います。

 ツートップが、なぜソニーとサムスンなのか。これまで、NTTドコモに協力させられてきたメーカーは憤懣やる方ないでしょう。

 日本におけるシエアからゆくと、アップル(25.5%)、富士通(14.4%)、シャープ(14.0%)、ソニー(9.8%)、サムスン(7.2%)、京セラ(7.1%)です。ソニー、サムスンは、どちらかというと下位メーカーです。決められた経過は分りませんが、ソニー、サムスン以外のメーカーは、気の毒に感じます。売れないのに機種数を揃えさせられたり、儲けの少ない低価格機種を開発させられたり、通信キャリアのご意向に沿って開発してきたにもかかわらず、これまであまり協力的ではなかったと思われるソニー、サムスンをツートップにするとは、不思議です。良くも悪くも日本人のDNAを持たないひとが選んだのでしょう。

ツートップに選ばれなかった企業は、それではと、海外で雄飛してほしいものです。はるかに大きな市場が、海外にはあります。見返すぐらいの息のある若いエンジニア、若い営業マンの出現を待ちたいものです。このまま腐っては、日本男児の名折れです。昔、日本の水軍は朝鮮から中国、安南まで、羽を広げました。今は、さらに世界が広くなっています。世界を目指して頑張ってほしいものです。世界は、日本の優秀な端末を待っています。

 

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