2013年1月24日木曜日

日本が資源大国になる

   標題で、15日の日経新聞のエコノ探偵団に書かれていました。

JX日鉱日石エネルギーなど3社はミドリムシがつくる油の実用化に取り込んでいます。目標はジェット燃料。飛行機が二酸化炭素(CQ2)を出す一方、ミドリムシは光合成でCQ2を吸収するので、結果的に排出量を控えられるというわけです。20年度の技術完成を目指すといいます。

仙台市職員の柳津英敬は、「将来、下水の有機物を取り入れて石油系油をつくる従属栄養藻類と呼ばれる生物などを育てる考えです」と語っています。


一方。12年には、日本が経済権益を持つ水域(EEZ)で新たな海底資源の発見が相次いでいます。

東大教授の加藤泰浩教授らは、南鳥島沖の深海に大量のレアアース(希土類)を含む泥が堆積していると公表しました。埋蔵量は国内消費量の少なくとも約230年分と推定しています。

13月には地球科学総合研究所が長く調査に携わってきた新しい資源の産出実験が予定されています。「燃える氷」と呼ばれるメタンハイドレートです。都市ガスの主原料のメタンを水分子が閉じ込めている固体で、日本周辺の海底などに豊富に存在するといわれています。

世界の国の中で日本の面積は国土が60位くらいですが、EEZでは6位の『大国』です。

JAPIC0812月にまとめた海底資源の推定埋蔵量は①熱水鉱床の金、亜鉛などの原鉱石が75千万トン②コバルトリッチクラストのチタン、マンガンなどの原鉱石が24億トン③メタンハイドレートが126千億立方㍍でした。「回収可能な量と0507年の平均金属価格などから3大資源の価値は300兆円以上と推定できます」と明かにしました。


その後に見つかった南鳥島沖のレアアースなどを加えると、さらに多くの資源が近海に眠っているようです。

「原油など資源の国際価格上昇も最近の発見や研究につながっていますが、自給や輸出ができるほど大量のエネルギーや鉱物を産出するのはまだ夢物語です」海底資源は技術やコストが課題で、まだ商業化のメドが立っていません。

 埋蔵量を試算すると次のようになります。これらは、200812月まとめのJAPICの資料から作成されたものです。 

 早く商業化してくれればいいのにと思う反面、これだけの棚ボタの資源が商業化できても、いまの国の赤字は、この3倍以上あるわけですから、心してお金を使わねばならないと、つくづく思います。

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