2012年11月22日木曜日

宮田重樹氏の「死ぬまで寝たきりにならない体をつくる」(5)


(昨日からの続きです)

生活習慣の適否は「メタボ・チェック」で行ないます。
最後に生活習慣に問題がないかどうかをチェックしましょう。
「メタボ(メタボリック・シンドローム)のチェックが有効です。
「メタボ」とは、内臓脂肪の蓄積があり、さらに高血糖・脂質異常症・高血圧の3つのうち2つ以上の疾患を持っている状態のことを指します。

メタボではない人と比べると、寝たきり状態や介護生活につながる心臓病や脳卒中を発症する危険性が30倍以上になると言われており、介護いらずの生活、あるいは寝たきりにならない老後を目指すのなら、絶対に避けるべき症状です。
主に腹囲に注目します。お腹の一番太い部分を、メジャーで測るだけです。
男性で85cm、女性で90cm以上の腹囲があると、内臓脂肪が蓄積していることが強く示唆されます。

仮にメタボに該当しても、すぐに心臓病や脳卒中を発症するわけではありません。しかし、将来、大きな病気になるリスクがほかの人よりもかなり大きいのは確かです。
これらの4つのチェックで自分の現在の「介護リスク」がどの程度であるのか、掴めたのではないでしょうか。運動器、精神面、生活習慣の3つのポイントのうち、どこに問題があるのかもざっくりとですが把握できたでしょう。

国も、高齢者が健康に、介護に頼らないで生きていくことを支援するための手立てを打ち始めています。それが、2006年から始まった「介護予防制度」です。
高齢者がこの「要支援」や「要介護」の認定を受けなくてもすむように、あるいは、たとえ「要支援」や「要介護」となっても、その現状を維持してそれ以上悪化させずにすむように、体操やゲーム、レクリエーションなどで運動機能を継続し、同時に口腔ケアや栄養指導を行うシステムです。

0 件のコメント: