2012年10月22日月曜日

原田泰氏の震災復興欺瞞の構図(35)


 前日の続きです。
「ではなぜ続いてきたのか。
一つは、地元が多額の税金を得続けるために、次々と原発を作りたがるという仕組みーーいわゆる、原発ジャブ中論だ。

もう一つは、原発はコストが安いという電力会社の思い込みだ。火力発電なら電力会社でなくても作れる。家庭用の送電網を新たに作るのはとてつもないコスト高になるが、火力発電所を作って産業用電力として売るのは技術的に誰でも可能である。しかし、新たに地元対策と原発安全規制をクリアしながら原発を作って新規参入することはほとんど不可能だ。原発の発電コストが安いとしておけば、発電コストの安い原発を作れるのは電力会社しかないのだから、誰も新規参入できず、電力会社の独占力は不滅である。

経済金融アナリストの吉松崇氏は、電力会社が原発を求めるのは、独占体制を維持するためだと指摘する」

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