2012年4月2日月曜日

日本一の幸福者、本多静六の人生の秘訣(11)

昨日からの続きです。

15.病気にならない「正しい気分の持ち方」

正しい気分の持ち方、考え方の大要を述べてみよう。

第一に、自分の体の悪いところを探すのをやめて、よい部分を探してそれに感謝すること。

第二に、働くことが好きになること、すなわち職業を道楽にすること。そうなれば、勤労に慣れて、緊張することもなくなるはずである。

第三に、何か趣味を持つこと。趣味は、仕事の緊張から心を解放させてくれる。歌を歌うのもよいし、庭に花を育てるのもよい。あるいは旅行や魚釣りなども、緊張した精神を緩和してくれるものである。

第四に、どんな人間でも好きになるように努めること。嫌いな人がいると、肉体的にも悪影響が及ぼされる。

第五に、物が乏しいところには感謝が存在し、心が乏しいこころには幸福が存在すると悟って、あらゆる状況に満足し、感謝すること。

第六に、不幸はそれを忍耐しさえすれば、かえって幸福のもとになると信じて、あらゆる不幸を甘受するように努める。

第七に、ユーモアに富んだことを話し、愉快に過ごすこと。

第八に、物事には果断に決行するように努めること。

基本は、考え方や言動をできるだけ楽しく、快活にすることである。それが気分病を免れる秘訣である。

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