2012年2月5日日曜日

1ミリシーベルトは実現可能な数字か?(2)

 今は平時ではない。依然、非常事態が続いています。1ミリシーベルトは平時の目標であり得ても、非常時の選択としてはあまり実現困難な数字ではないのか。当初の5ミリシーベルトならともかく、1ミリシーベルトに広げたことで、復興への道のりが見えなくなったような気さえしますと書いています。

フィナンシャル・タイムズも1110日付の特集で、住民が避難すべき基準を年10ミリシーベルト以上とするとともに1ミリシーベルトを「非現実的」と指摘しました。

事態を前進させるには、学者・専門家が広島、長崎やチェルノブイリのデータを基に「信頼のおける統一見解」を示すことで、国民の不安を少しでも緩和するしかないと笹川氏は訴えています。

「専門家は今こそ被災地に入り、分りやすい言葉で住民の疑問に直接答えるべきである。

住民が不安から故郷を離れるのは原発事故の最大の悲劇である。福島県民の絆を保つためにも国、自治体、専門家は一致して協力する必要がある」と閉じています。

 わたしも以前にブログで書きましたが、現実離れの数字を出しても、解決にはなりません。現在、避難されている方も永久に戻れないでしょう。中国人の日本への留学生が、父親から放射線量を測る機械を持たされました。そして、北京空港で測り、成田空港で測りました。そうすると成田空港のほうがはるかに低い数値だったそうです。日本は、あまりにも神経質になり過ぎているのではないでしょうか。マスコミも煽り過ぎているように思います。

0 件のコメント: