2012年1月25日水曜日

60歳からの生き方(10)

世の中のすべてを好奇心の目で見る

若々しい心とは、なんにでも興味を持ち、おもしろがることのできる心のことです。

積極人間をつくり出すオーバーアクションの効果

慎重すぎたり、必要以上にくよくよ考え込んだりして積極的になれない、あるいは、肉体的エネルギー不足で、何ごとにつけ面倒くささが先に立つ、そういうひとたちは、日常の行動にもこうした動作の遅れが目立つものです。

そうならないためには、ふだんから何ごとにつけ、大きな動作をするよう心がけてみることです。

オーバーアクションをすこしずつでもやっているうちに、肉体的なエネルギーもしだいに高まり、それが精神的なエネルギーにも作用し、いざというときにすぐさま体を動かす気力が生まれてくるのです。

人に見られているという自意識が、若さを保つための原動力となるのです。

中年のサラリーマンは逆に、まわりから観察されるのを嫌がるようです。喫茶店や電車のなかで、中央がガラガラなのに、ほとんどの人がわざと目立たない隅のほうから座っていくのを見ても、そのことがわかります。心理学上ではシェルター(防御壁)願望が、人間に消極的な行動をとらせやすくしているのです。

積極的な人間は、シェルター願望が少ない、まんなかの目立つ場所を好むということは、動物園に行ってサル山のサルを見ているとよくわかるでしょう。ボスザルは、たいていいちばん高いところで、まわりを見おろしています。

弱いサルになるほど、高さの低い、隅のほうで小さくなっています。

できるだけまん中に座ってみることです。

人が注目すると思われる小物を、ひとつ持つだけでも気分が変わってきます。

自分から行動を起こさなくても、ものいわぬ小道具が、相手の関心をひいてくれるはずです。

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