2012年1月23日月曜日

60歳からの生き方(9)

  作家の邱永漢氏が、最近もうクルマに乗るチャンスもないだろうということで、免許の更新を断念したといいます。

邱氏自身は、まだまだ現役で活躍中ですが、こうしたことがきっかけとなって、気持ちがガックリと落ち込んでしまう人もいるでしょう。クルマの運転ひとつにしても、いつまでも現役であることは、大きな意味を持っています。

チャップリンは、「あなたのベスト作は?」と問われると、かならず「ベストは次回作だ」と答えたといいます。

人生は、死ぬまで現役です。自分は現役であると信じることのできる人は、実際に、何歳になっても現役で通用するのです。

「前畑がんばれ」のラジオアナウンスで有名な、前畑さんは以前、女性水泳教室の指導中に脳卒中で倒れ、病院に運ばれたことがあるそうです。しかし、水泳で鍛えた強靭な精神力で、歩行訓練などのリハビリを乗り越え、一年半後にはもう、ふたつのプールで水泳の指導を再開し、周囲を驚かせたといいます。脳卒中で倒れ、奇跡的に一命をとりとめたあと、わずか三日後には、早くも社会復帰への意欲を燃やしていたといいます。

以前、毎日新聞主催の、「素敵なおばちゃまコンテスト」で入選した69歳の年配女性は、バスト87、ウエスト60、ヒップ80というすばらしいプロポーションでした。彼女は、食事、ダンスなどでシェイプアップして、体重45キロをキープするよう毎日計っているそうです。

若々しく生きている人には、「自分にはこれがある」と思えるものをもっています。

「自分はこれは得意だ」と思えるものを持つのは難しいかもしれません。「自分はこれが好きだ」と思える趣味を持つだけでも現役精神を維持するのに、大きな役割を果たしてくれます。

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