2011年7月29日金曜日

予知失敗の地震学者らを起訴

 マグニチュード(M)6.3の地震で309人が死亡、6万以上が被災した20094月のイタリア中部地震で、最大被災地ラクイラの地裁予審判事は525日、同国防災庁付属の委員会が事前に大地震の兆候がないと判断したことが被害拡大につながったとして、過失致死傷の罪で委員会メンバーの学者ら7人を起訴しました。

地震予知の失敗で刑事責任が問われるのは世界的にも異例ですが、初公判は920日に開かれます。

検察庁によると、専門家や防災庁幹部で構成される同委員会は、群発地震が続いていた中部の状況について、09331日にラクイラで開いた会議の後、大地震に結び付く可能性は低いと報告しました。これに安心して避難しなかった多くの住民が、6日後に起きた中部地震で死傷しました。被告側の弁護士は「不起訴は確実だと思っていたので信じられない。われわれの立場を主張していく」とコメントしました。果たしてどうなるのでしょう。地震は予知できないというのが、本当のことでしょう。

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