2011年4月17日日曜日

西岡参院議長、菅首相を批判(1)

 西岡武夫参院議長は,47日の記者会見で、東日本大震災や福島第1原子力発電所の事故への政府の対応について、「今の状態で菅内閣が国政を担当することは許されない。(菅直人)首相が聞かないなら何らかのアクションを起こさざるを得ない」と非難しました。三権の長である参院議長が首相退陣論に触れるのは異例中の異例です。

首相が提唱した「復興構想会議」に関しても「会議をつくれば気が済むのか。首相は具体的な復興の方向性が示すべきだ。責任逃れとしか思えない」と斬って捨てました。参院議長は菅内閣の政権運営に批判的な立場をとり、7日も「参院議長として黙っていられない」と政府に震災対応の改善を要求しました。

「国家観、政治哲学を欠いたままでは、国を担う資格なし」と、西岡武夫参院議長は、8日発売の月刊誌「文芸春秋」に寄せた手記で、菅直人首相と仙谷由人官房長官を痛烈に批判しました。

自衛隊を「暴力装置」と表現した仙谷氏については、「彼の発言は国会答弁の名に値するものではない。弁護士の経験からつかんだものであろう『法廷闘争』のやり方だ」とばっさりと切り捨てました。

首相についても「あまりに思いつきでモノを言うことが多すぎる」とした上で、「尖閣諸島をめぐる政府の無策ぶりを見ても、菅政権は政策無策にとどまらず、そもそも国家に対する『哲学』すらないのではないか」と酷評しました。

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