2011年4月15日金曜日

菅と仙谷のエゴ

 被災者が生きるか死ぬかの生活を強いられているのに、官邸が思うように機能していません。この理由は何なのか。呆れたことに、菅と仙谷官房副長官のイガミ合いも一因だといいます。

取り巻きによると、仙谷さんは『菅は長く持たん』と公言するようになったし、菅首相と心中する気は毛頭ない。震災対応で、副長官として、官邸に戻った途端、手下の長島昭久や松井孝治ら中堅議員を呼び寄せて『チーム仙谷』を立ち上げました。

原発で手いっぱいの菅さんが執務室に閉じも持っている間に、仙谷氏は情報が自分に集中するシステムを素早くつくってしまったといいます。今や、原発以外の復興事業を仙谷氏がすべて取り切り仕切っています。

震災前から、自民党の大島・石破ラインと連立話を進めていたのが仙谷さんです。その過程で、『谷垣総理-仙谷副総理-輿石民主党代表』という話もありましたが、流れました。菅首相が谷垣総裁に電話で入閣を要請して断られたことを聞いて、仙谷さんは『オレの知らないところで勝手に動きやがって』と怒り心頭だったようです。仙谷氏は自分を何様と思っているのでしょう。

ふたりとも被災者そっちのけですから、官邸機能不全も当然です。大連立の前に官邸を固めるのが先だろうと思いますが、「自分の保身に汲々としている菅首相は、いまだに小沢さんのことも気になってしょうがない。2日の被災地視察もその表われです。当初は宮城県石巻市を視察する予定でしたが、福山官房副長官の発案で、岩手県の陸前高田市に変更になりました。

『小沢の影響力が強い岩手の中でも、特に被害が大きかったところに行って、総理の存在の大きさを見せ付ける』という理由ですと官邸関係者が語っています。

この二人は、早いところ引き取っていただかないと、日本はいつまでたっても再興できません。神戸大震災のときには、1週間で義捐金を被害者に配布しました。菅内閣では、いつになることやら。まったく危機的な状況です。

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