2011年4月7日木曜日

福島原発の数年続く恐怖(2)

しかし、あまりに場当たり的な対応に驚きます。また、データのとりかたもなおざりです。福島原発沖の海水の放射能量を採集して測定していますが、深さを言いません。放射能が浅いところにあるのであれば、オイルフェンスのようなものを張って、まず拡大を防ぎ、徐々にこれを原発側に狭めていけば、ある程度解消できるでしょう。

メガフロートのようなものを浮かべ、これに汚染水を貯めるというのも検討されていますが、これをどこにおくのでしょう。結局、福島原発の近くに置くことになるのでしょうが、いずれにしろ福島原発20キロ以内は、ゴーストタウンになります。広島で原爆が投下された後、永久に草も生えないといわれていましたが、広島市民は、順次戻って来ました。福島原発避難民は、いつ戻れるのでしょう。広島のときよりももっと長い年月がかかりそうです。

また、原発4基を廃炉にしたあと、東電は、この電力の補充をどうするつもりでしょう。もっと先のことまで考えてほしいものです。休んでいた火力発電所を再開するでは、問題は解決しません。足りない分は、あらたな火力発電所を作るのでしょうか。今の原子炉を廃炉にするには、何兆円もお金がかかるようです。これを再度利用できないのでしょうか。ここで、福島の原子炉を廃炉にすると、原発は日本では作れなくなります。火力発電所に頼ると日本の経済はパンクしますし、オイル価格は史上空前の上昇をするでしょう。東電には、天才はいないのでしょうか。これまで、原子力発電で甘い蜜を吸ってきた人たちは、ここで恩返しをしてほしいものです。

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