2011年3月15日火曜日

ボケてたまるか(5)

 一方、レビー小体型認知症は、アルツハイマーと同様に原因がまだわかっていないが、α・シヌクレインというタンパク質が脳にたまって発症します。

レビー小体型は、アルツハイマー型よりも、アリセプトの効果が大きく、根治はできないまでも症状が改善することがあります。

最後の正常圧水頭症は、脳に髄液がたまって起こる認知症です。

「歩行障害、排尿障害、認知障害の3つが特徴です。たまった髄液を抜くなどの治療すれば、ほかの認知症と違って1年後でも症状がほぼ同じレベルにどどまったり、改善する可能性もあります。歩行障害はかなり良くなります」

 厄介なのは、アルツハイマー型とレピー小体型で、脳血管性認知症と正常水頭症は回復の可能性もあります。

では、ボケの兆候にはどのようなものがあるのでしょうか。浴風会病院名誉院長で、認知症予防財団会長の大友英一氏が語ります。

「ボケの初期によく見られるのは、さっき食べたことを忘れるといったように、古い記憶ではなく、最近の記憶がなくなることです。また、財布を盗まれたなどと被害妄想を抱いたり、身なりに無頓着になるケースもあります」

ほかにも、以前にくらべて急に、「いろいろなことが億劫になる」「口数が少なくなる」のがボケの兆候たといいます。

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