2011年2月24日木曜日

小沢強制起訴で情報非公開を通す検察審査会

 有田芳生参院議員が、国会で上記について質問しました。答弁に立ったのは、法務省の刑事局長や最高裁判所の長官代理者でした。有田氏がいくら具体的回答を迫っても、「非公開」を盾に、ノラリクラリの官僚答弁を繰り返すだけだったそうです。

有田氏は、小沢強制起訴に対する検察審査会について、2つの疑問を持っているそうです。ひとつは検察審査員の平均年齢のことです。「小沢さんの事件では、昨年4月と10月に東京第5検察審が『起訴相当』の議決を出しました。この2回の検察審査会では、メンバーはそっくり入れ替わって、全国の有権者名簿から無作為に選んだ別々の11人が議決したことになっています。しかし、どっちの検察審査会も11人の平均年齢は34.55歳。だれが考えてもおかしい。知り合いの統計学者に聞いたりしたが、有り得ないことだと言っていました。本当にメンバーは入れ替わったのでしょうか。本当に別々の11人が存在するのなら、その裏付けを知りたいと質問しましたが、何にも明らかになりませんでした。もう一つの疑問は検察審でどんな議論をしたかという点です。すると、会議録はあるが、議事録はないという返答でした。別の検察審に関わった補助弁護士の方に聞いたら、驚いたことに、法律のシロウト11人を相手にしたんでは、議論が成り立たない、だから議事録は作りようがないと言っていたというのです。それが本当なら、有権者から選ばれた11人は議論に加われず、供述調書を説明する特捜部検事や補助弁護士に言われるまま誘導され、議決してしまった危険性があります。これはおそろしい、ムチャクチャな話です。第5検察審の事務局はせめて、こんな発言があったと議論の要旨くらい出す義務があるはずですが、いくら要求しても、ありません、分かりませんの一点張りなのです」と、憤懣やる方なしです。

この件は、わたしもブログに書きましたが、こういった件は、素人が判断できる内容ではありません。補助弁護士の言いなりのはずです。およそ今回の小沢さんの事案には、なじみません。

幽霊のような正体不明の11人が、議論をしたのかしないのかも不明なまま、議決書に押印。その結果、小沢元代表は政権内からツマはじきという構図になっていると223日の日刊ゲンダイは書いています。

国権の最高機関である国会の論戦でも何にも明らかにならない司法組織。独裁国家じゃあるまいし、これで民主主義国家といえるのかとも書いています。

「大手メディアも執行部も問題視しませんが、何もかもあいまいな組織、制度が人の生き死にを決める。こんな恐ろしいころはありません」と有田議員は語っています。

今回、民主党は、裁判の結果が出るまでは、小沢氏の党員資格停止としましたが、小沢氏は岩手県の10万人以上の投票によって当選したのです。これを無視するのは、いかがでしょう。また、小沢氏が無罪になったときにこれまでの損害は、誰に請求できるのでしょう。おそらく、90%以上の確率で無罪になるでしょう。

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