2010年10月20日水曜日

強制起訴で小沢氏に議員辞職を迫るのは筋違い

 週刊朝日の10月22日号の『田原総一郎のギロン堂』欄に標記の意見が書かれていました。田原氏は、辛口の評論で知られていますが、考え方には、公平のように思っています。

 田原氏は、「東京地検特捜部が取り上げた西松建設事件と世田谷区深沢の土地購入問題については、小沢氏はシロだと捉えている」と書いています。以下、引用します。

 「西松建設事件で、いきなり小沢氏の秘書が逮捕された時に、検察は乱暴すぎると考えた。そこで何人もの元検事の弁護士に率直に問うと、誰もが後ろに何か大きな事件が隠されているはずだと答えた。たとえば、収賄のような事件が、である。

 だが、結局何にも出てこなかった。そこで特捜部が目をつけたのが、世田谷区深沢の土地購入問題であった。

 小沢一郎という政治家を何としても起訴して有罪にしようと懸命になっているという強い感触を得た。検察流の正義感なのだろう。

 そのために検察は、マスコミに小沢という人物はいかに汚く、いかに悪いかという情報をバラまいた。マスコミは「関係筋によると」と情報源をあいまいにしておびただしく報道した。

 特捜部は、元秘書たちを逮捕し、小沢氏を何度も事情聴取した。それでも結局、不起訴にせざるを得なかった。東京地検特捜部にとっては、残念至極の不起訴であったに違いない。

 私は、検察審査会の議決を『普通の人々の感覚』『法律のプロである検察以上に厳しい市民の目』と評価するには、危うさを感じる。「推定無罪」の小沢氏は、検察と堂々と戦うべきだと私は捉えている。
それが基本的人権というものだ。

 検察も2度にわたって不起訴とせざるを得なかったのである。その小沢氏はここでなぜ議員辞職しなければならないのか。

 彼の政治手法には、私も批判すべき部分少なくないが、だからといって強制起訴された時点で辞職せよと迫るのは、筋違いというものではないのか」
と書いています。

 わたしも田原氏の意見に賛成です。これだけ、検察がやって起訴できなかったのは、有罪にするための証拠が出て来なかったのでしょう。しかし、裁判で田原氏を有罪に出来なかったら、検察審査会に持ち込んだひとたちは、どうするのでしょう。わたしが、小沢氏であれば、この人たちに名誉棄損ほかで損害賠償を請求します。これは、故三浦和義氏は、新聞や週刊誌相手に訴訟を起こし、ほとんど損害賠償をとったそうです。小沢氏もチームを作って、徹底的にこれらの記事、報道を調べて、片っ端から損害賠償を請求したらいいかと思います。

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