2010年9月27日月曜日

わが子を伸ばす(4)

~四大必須科目「音読」「作文」「暗算」「焚き火」~(松永暢史著)

 音楽好きの家の子は伸びる
 東大生には音楽好きが多いようです。
子どものころ、家庭にいつも音楽が流れていた、ということです。つまり、両親が音楽好きなのです。そんな家に流れている音楽はたいていクラシック音楽です。クラシック音楽は子どもがもっとも早く親しむことができる芸術だと言えるでしょう。

 名曲と言われる素晴らしい音楽は、人に安らぎを与えてくれます。そのような音楽は人格形成に関わる力をもっています。クラシック音楽に馴染みのない親御さんたちも、子育てを機会にぜひ聴いてみてください。素晴らしい音楽はあなたの人生をも豊かにしてくれます。

 楽器ができる子はコツコツ勉強する
 音符の習得と語学や数学の学習には、何か密接な関係があると思っています。
楽器を弾けるようになるには地道な努力が必要です。子ども時代に何かを達成する喜びを知ることはその子の人生に確実に役立ちます。

 勉強の場合、はじめから大好きな人はそうはいません。しかし、楽器と同じようにコツコツ勉強を積み重ねていくとテストでびっくりするぐらいいい点が取れるようになるのです。テストが発表会の舞台と同じ役割をするわけです。

 大事なお子さんを早くから塾に行かせるよりも楽器を習わせることを私はおすすめします。楽器が弾けるようになる前に、途中で放り出してしまうようでは、勉強も期待できません。最初が肝心です。
読書も勉強も仕事もはじめのうちは忍耐力が大切です。努力の後に成果があります。そのことを子どもに教えてあげてください。
お稽古ごとはよいマナーを身につけさせるにも有効です。こういう子は教師に好かれます。

 絵画が飾ってある家の子は伸びる
 レプリカはやめておきましょう。やはり本物にかぎります。自分の家に合う本物を選び、飾ることに意味があるのです。親が本気で選んだ絵が家に飾ってあるのです。それを見て育った子どもには、そのセンスが受け継がれます。

 いくら本物の絵でも、芸術性が乏しければ効果は期待できません。良い絵とは、空間を整え、長い期間みてもあきないものです。レプリカをみて育った子どもはレプリカに愛着をもつようになり、本物をみて育った子どもは本物にこだわるようになるのです。

 家に絵が飾ってあれば、小さいころからずーっとその絵を見続けることになります。そうでない家の子どもと比べて感受性や審美眼が養われて当然です。そういった子は大人になると、家の壁に絵を飾りたくなるでしょう。自然とどんな絵が自分の部屋に合うのかわかる大人になっていきます。教養の最終段階は芸術理解です。

 花が飾ってある家庭
 音楽と絵画は教育環境に最適です。美しいものは精神の安らぎを与えてくれ、そういう家庭ではいい子が育ちます。花を飾るのもいいことです。花言葉があるように、人間はさまざまな思いを花に托してきました。歳を取ると、道端に咲いている花に強く目を奪われるようになったりします。花の美しさに子どものころから気づいておいて損はありません。

 家に花があると得をします。自分の家に飾ってある花の名前を覚えていくだけでも、散歩が楽しくなるものです。

 美しさがかわる子は美しい心をもった子に育つと思うのです。
これからは花言葉や星座の詳しい男子小学生がモテます。女性は昔から美しさのわかるロマンチックな男性が大好きなのです。男の子に比べて女の子は子どものころから美しさに敏感です。その感性がかわいらしさを生み出します。女の子は「カワイイ」が大好きで、自らもカワイくなりたいと思っています。

 お母さんがそうであるように、女の子は本来花が好きです。
 美しい花のようになりたい女性は花のように美しい心をもち、いい人を惹きつけて幸せになっていくのです。

 トイレの使い方をみればその子の本姓がわかります。トイレは家庭のものであっても、複数の人が交互に使うちょっとした公共の場です。トイレを綺麗に使えない人は、他人に対する気遣いができない人でもあるのです。

 親にチェックされる自分の家のトイレは綺麗に使うのに、他人の家のトイレを綺麗に使えない子は根本から自分勝手に育った子です。こういう家庭は親にも問題があり、自分の子どもさえよければいい、という自己中心的な親である場合が多いです。

 あなたのお子さんを、掃除して綺麗になったトイレを汚して出て行く人にしてはいけません。
(明日に続く)

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