2010年5月20日木曜日

ベトナムの弦楽器

 ベトナムの少しましなレストランに行きますと、弦楽器の演奏サービスが行われています。写真は、向って右が1本の弦楽器、真中は36弦、左は16本の箏のようなものです。36弦は、割箸にクッションがついたようなもので叩きます。この3種の楽器が、ベトナムらしい雰囲気の音楽を奏でます。友人で箏の専門家に聞きますと、「糸が1本というのは音程を自由に演奏者が作ることですから音楽的な耳がよくないと難しいでしょうね。私などは13本あっても半音や1音の上げ下げで苦労しています。16弦もきっと日本の琴より柔らかい音色と思います。弦も細いです。日本の場合、25弦や30弦などは大きくてまるで大きな箪笥みたいです。私は本心は、現代の固く糸を締めた琴の音色よりは柔らかい音色の細弦のほうが好きです」と語ってくれました。
 この楽器の音色が柔らかいようにベトナムの人の心も柔らかいのでしょう。そしてしなやかなように思います。
 ベトナム戦争は、1960年12月から1975年4月30日まで続きました。約14年半続きました。気の遠くなるような長い年月です。表立っては、戦争のなごりはありませんが、今でもアメリカ人は、ハノイへの来訪は少ないようです。今年の4月30日のベトナム戦争の勝利の日は、盛大に祝われました。北ベトナムと南ベトナムが一緒になった日でもあります。

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