2010年3月30日火曜日

亀田興毅の世界戦

 27日のフライ級王座統一戦で亀田興毅は、ボンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)に判定で敗れました。
 亀田は、先に内藤大助に世界タイトルマッチを臨み、タイトルをとりました。内藤は、07年7月にWBCチャンポンのボンサクレック・ウォンジョンカムからタイトルを奪ったのです。このときには、亀田も強くなったと思いましたが、相手が変わるとまったくダメでした。5ラウンドにバッテイングで右目上を切ったというハンディもありましたが、切るまでの4ラウンドまでの判定でも117-111で負けています。ボンサクレック・ウォンジョンカムのパンチは、早くて、伸びて来ますが、亀田のパンチは、遅く、伸びません。名前のとおりの“亀だ”でした。亀田は、上体を前かがみにし、顔面のみを狙い、顔面とボディの打ち分けも出来ていませんでした。亀田は、たしかに内藤から勝ちましたが、内藤もチャンピョンになってからは、テレビに出過ぎており、練習にも集中していなかったのでしょう。その内藤に勝った亀田は、自分もボンサクレックに勝った気がしていたのではないしょうか。
 昔は、日本チャンピョン、東洋チャンピョンがいて、その上に世界チャンピョンがいたものですが、今はすぐに世界タイトルマッチに挑戦します。亀田も強いのでしょうが、経験が足りません。今回の対戦は、プロとアマの対戦のような感じでした。
 後味が悪いのは、父の史郎氏が、また、ぞろ出て来て、バッテイングで右目上を切った時にボンサクレックの減点が少ないなどと批判したことです。この試合は、誰が見ても亀田の負けだったと思います。亀田は、世界の上位の選手と戦い、テクニックと経験を積むべきでしょう。世界にはもっともっと強い人がいます。ボンサクレックなどは、同級王座を17回防衛しました。内藤がボンサクレックに勝ったのもまぐれだったかも分かりません。

0 件のコメント: