2009年12月20日日曜日

キングジムのポメラ

 「ポメラ」を早い段階で買いました。電池で結構、長時間使えます(20時間)。立ち上がり時間も非常に早い(2秒起動)のです。わたしは、毎日、ブログを書いていますので、「ポメラ」は、空港のラウンジや喫茶店でも簡単に使えるので重宝しています。最初は、文具メーカーのキングジムが製造しているので、心配がないわけではありませんでした。しかし、キングジムの作る事務用品その他は、好きでよく使っています。どういうものを作ったのか、検証しようと思い、購入しました。2008年11月に発売以降,年間販売目標の3万台に対して3倍の9万台が売れたそうです
 この「ポメラ」は、3万円弱で安くもなく、高くもないという価格でした。ネットブックにしようとも思いましたが、先に述べた理由で購入しました。こういう機能も欲しいということがないわけではありませんが、キングジムの割り切り方にも感心しました。これは、文書入力の専用装置ですが,知らない間にヒット商品となったようです。
 今回の新製品「DM20」は、入力・編集した文書を外部の機器に転送する手段として「QRコード」を採用しています。入力した文書の編集が終われば,メニューから「QRコード表示」を選ぶと、文書がQRコードに変換されて表示されます。それを携帯電話で撮影すれば,文書を取り込めるというわけです。
QRコードとは、バーコードではなく、2次元コードです。2次元コード方式は、いくつかありますが、QRコードは 、日本のデンソーウェーブが考案したものです。
 このたび、新製品「DM20」が出ましたが、ディスプレイサイズは若干大きくなり,メモリの容量も増強されましたが,ディスプレイのカラー化も,通信機能もありません。文書入力の専用機としての「存在価値」を守るためであるとキングジムは、語っています。
 もちろん,「編集した文書を無線通信で送りたい」というユーザーの要望は強く,DM20の企画段階では、Bluetoothや3Gの通信機能の搭載を検討しました。しかし,「専用機として2秒起動,20時間駆動という価値を維持したかった。Bluetooth機能を搭載すると電池は20時間持たなくなるし,3G通信機能では携帯電話事業者との契約が必要になるなどユーザーに手間をかけることが増える。通信しないで文書を送る手段を模索したところ,たどりついたのがQRコードだった」そうです。
 「インターネット端末」という汎用機になっていれば、機能が豊富なパソコンと比較されてしまい、専用機としての本来の価値が見えにくくなってしまっていたでしょう。少し欲張って、消えていったパソコン・ライクな製品がいくらもあります。企画台数が3万台と控えめなところも好感が持てます。企画台数の3倍の9万台売れたとしても、9万人 しか持っていないのかと、皆の前で取り出したくなります。

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