2009年12月15日火曜日

最近の企業の組織

 組織は、単純なほどよいはずです。日本が、太平洋戦争で負けたときもそれ以前の組織とは、大きく異なり、巨大化していました。陸軍省と海軍省が置かれたところまでよかったのでしょうが、天皇直属の参謀本部、軍司令部、大本営などが出来、強大な組織に発展して行きました。日清、日露の頃は、比較的組織が単純で、意思疎通が良かったのです。しかし、以後は、派閥が出来、情報の流れが悪くなり、軍部の独走が始まりました。そして、多くの国民が赤札一枚で召集され、戦地で亡くなって行きました。
 今の企業も、同じような形になりつつあります。組織が大きくなると、複雑になります。内部で大なり、小なりの権力闘争が起こります。その結果、指揮系統が錯綜し、組織が複雑になっていきます。これからの日本企業は、政府の有効な支援は受けられません。しかし、海外の企業に勝たねばなりません。そのためには、組織を出来るだけ、単純にして、指揮系統、情報の流れをよくしなければなりません。真剣に企業組織の単純化に臨まねばなりません。社内の調整、社内の戦いにエネルギーと時間を浪費することなく、もう一度、組織を簡略にして、活力を取り戻したいものです。

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