2009年11月8日日曜日

中国でのiPhoneの売れ行き

 中国でiPhoneが、10月30日から中国聯通によって発売されました。4日間の販売台数が、約5000台でした。果たして、この数字をどう見るか。一部の評論家の中には、「世界の他の国・地域では、3日間で3万台売れ、全世界では、100万台売れた。それに比べると中国での販売は、芳しくない」という人もいます。
 iPhoneは、最初に出された時と比べますと、随分よくなっているように思います。中国での販売については、いわゆる販売奨励金が付いていません。これは、通信キャリアがアップルに支払うお金が多く、また通話料からもある一定の金額をアップルに払わないといけません。世界最大の通信キャリアである中国移動は、アップルとの屈辱的ともいえる条件を拒みました。
 中国で、販売が想定したよりも低かったのは、価格が高いことがあります。言葉を返すと中国聯通は、iPhoneをフラッグシップにしているものの熱心に売る気はないのかも分かりません。中国の3Gが今年に始まり、まだコンテンツの不足などもあって、思うようにユーザーが増えていません。iPhoneはメモリー容量の違いはありますが、1機種のみです。1機種でよく頑張っているともいえるのでしょう。山塞機で iPhoneに似たタイプは、“Hiフォン”と云ったりしています。これには、小型にしたものや、色の違うものがあり、しかも価格は500元(約7000円)程度というものも市場に出回っています。iPhoneは、16GBタイプで5880元(約7万8000円)、32GBタイプは6999元(約9万3000円)で、売られています。日本との収入の差を考えると、相当に高いといえるでしょう。果たして、日本でもこの価格であれば、どれだけ売れたでしょう。iPhoneの中国での展開を見守っていきたいと思います。携帯ではありませんが、あれほど優勢であったiPodがウオークマンに逆転されました。携帯でも日本メーカーの活躍を期待したいものです。

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