2009年11月4日水曜日

文化勲章

 10月27日に今年の文化勲章受章者が決まりました。今年は、次の5名です。飯島澄男氏(70)、桂米朝氏(本名・中川清83)、坂田藤十郎氏(本名・林宏太郎77)、速水融氏(80)、日沼頼夫氏(84)。
 文化勲章について、『文化勲章は,我が国の文化の発達に関して顕著な功績のあった者に対して授与される。受章者は,文化審議会に置かれる文化功労者選考分科会に属する委員全員の意見を聴いて文部科学大臣から推薦された者について内閣府賞勲局で審査を行い,閣議に諮り,決定される。受章者は,毎年1回11月3日の文化の日に,宮中において天皇陛下から親授されます』とあります。1937(昭和12)年から始まり、これまでに今年の5名を含めて351名が受賞しています。
 ところで、文化とは、何をいうのでしょう。辞書には、「人間の精神的生活にかかわるもの」と書いていますが、よく分かりません。したがって、この文化勲章についても、文化という言葉を使わずに説明してほしいと思うのですが、なかなか難しいようです。正直なところ、なぜこの勲章が必要かも分かりません。
 いつもこの日に思うのは、どういう選定理由なのかなということです。職業に貴賎はないといいますが、文科省の選定には、少し差があるように思います。当初は、小説家、画家、科学者がほとんどでしたが、順次、映画俳優、歌舞伎役者も受賞し始めました。しかし、落語界からは、今年、やっと落語家の桂米朝氏が初めて受賞しました。どうも落語家は、噺家といい、文化的、職業的に一段下に見られているように感じます。落語家の中からもっと貰っていても良かったのではないでしょうか。それか、文化勲章などいっそ止めたらどうでしょう。

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