2009年10月23日金曜日

平城宮跡に大極殿が復元

 奈良市の平城宮跡に復元中の大極殿が荘厳な姿を現しました。大極殿は、東西44m、南北22m、高さ27mで、使った瓦は約9万3千枚。柱や梁には、国産ヒノキを使い、壁は土壁仕上げです。古代の工法で忠実に作られたようですが、土台の基壇には、地震に備えて、さすがに免震装置が入れてあります。
 来年の平城遷都1300年に備えて、準備が着々進んでいます。来月の1日~3日は、平成の大修理を終えた金堂の落慶法要が営まれます。また、東京国立博物館の展示で有名になった興福寺の阿修羅像が興福寺に帰って来ました。10月17日から11月23日まで、仮金堂に安置されての公開になります。八部衆立像や十大弟子立像の現存する14体(すべて国宝)が展示されます。
 本尊の釈迦如来像を中心に群像が形成されて荘厳な仏教空間が再現されます。10月24日から11月12日まで、奈良国立博物館で秋の正倉院展が開催されます。大極殿のある平城宮跡の芝生に横になると、西に生駒山、東に若草山が見え、まさに1300年遡った光景が目に入ります。是非、奈良に観光にお出かけください。

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