2009年7月11日土曜日

大阪此花区のパチンコ店放火

 5日午後4時15分頃41歳の男、高見素直(41)が、パチンコ店にガソリンをまき、4人が死亡し、19人が重軽傷を負いました。男は、ガソリンをまいた後、マッチで火をつけ、岡山に逃げました。そして、翌6日午前9時、岩国に電車で向かい、正午過ぎに岩国署に出頭し、すぐに大阪に送られました。
男いわく、「仕事も金もなく人生に嫌気がさした。通り魔みたいに誰でもいいから人を殺したいと思い、人が多数いるところでマッチで火をつけた」。
 このような無差別殺人は、昨年6月8日の秋葉原のトラックで突入し、ダガーナイフで7人を殺害し、10人に重軽傷を負わした事件や昨年10月1日に大阪の浪速区の個室ビデオ店に放火して16人が死亡した事件を思い出します。今回も失業し、消費者金融から借金し、将来に希望をなくしての凶行です。不景気になりますと、凶悪な事件が増えます。最近、目立つのはこういう無差別殺人です。強盗に入ってというのであれば、自宅の防犯を徹底することである程度は避けることができますが、これらの3件は、不特定多数が集まるところでの事件ですので、避けようがありません。自分の将来に悲観してのことであれば、自殺してくれれば、まだいいのでしょう。これらの事件と自殺は、紙一重のような気がします。内向的な人は、自殺に走り、外向的な人は、他人を無差別に殺すことに走るように思います。もちろん、こういう事件を起こす人が悪いのは、間違いありませんが、若い人たちが、将来に希望を持てないことも一因があります。今の政府の幹部を見ていますと、絶望を感じます。新しい政権には、明るい日本にしてほしいものです。
 容疑者の高見素直の素直という名前も、本人は重荷だったのでしょう。人に揶揄されかねない名前は、避けた方がよさそうです。

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