2009年7月6日月曜日

「東国原、橋下」劇場

 7月3日、都議員選挙が公示されます。そして、賑やかになったこの時期に、次の衆議院の解散を狙って、この二人が不穏な動きをしています。
 東国原宮崎県知事は、古賀自民党選挙対策委員長が立候補の要請に行くと、総裁候補になることを条件に自民党から立候補してもいいと言ったようです。さすがに、これには自民党の議員の中からも不満、反対が出て、総務大臣にならないかということでしたが、これも麻生首相が、うなづかなかったようです。麻生首相は、橋下大阪府知事と仲がいいので、大臣にするなら、橋下氏の方と思ったのでしょうが、これも領袖を納得することができなかったようです。東国原氏は「僕が行けば、自民党は負けない。負けさせません」と豪語しています。まだ、知事の任期を2年近く残して、このありさまです。宮崎県の多くの人が、怒っています。宮崎県をステッピングボード、もしくは捨石にして、国会議員になることを狙ったと。あらためて書きますが、かれの昨年の収入は、知事の中でダントツです。2位以下を大きく離しています。これらの収入は、東京のテレビ番組の出演料でしょう。宮崎県庁にいるよりも、東京のテレビスタジオの方が居心地がいいのでしょう。通常、知事などは文化人ですので出演料は非常に安いのですが、かれは、多分、芸能人ランクになっているはずです。
 そして、大阪府の橋下知事。かれは、大阪府政を良くするためにがんばっています。しかし、今は新しいものを作るために壊しただけです。これからの彼の行動が、かれの評価となります。かれの場合には、さすがに今回の選挙で、国会議員になろうとはしないでしょうが、きな臭いにおいがします。かれは、「今回の衆院選挙で、自民と民主とどちらを推すかは、マニフェストを見て決める」と言っていますが、政治評論家の有馬晴彦氏は、「実は最初から自民党ありきではないのだろうか。インチキではないでしょうね」と話しています。もともとかれは、府知事選に立候補した時には、自民党府連と公明党本部の推薦を受けています。どうやら、東国原氏は、自民党の中から、橋下氏は自民党の外から、自民党を支援しようとしているようです。東国原氏は、コメデイアンのときから、問題になる行動があり、芸能界に住めなくなった人ですが、橋下氏は、ラガーです。東国原氏と組んで、胡散臭いことにはならないことを彼の将来性も考えて祈らずにはおられません。しかし、自民党も落ちに落ちたものです。
 古賀氏は、東国原氏に九州の比例区から立候補するように頼んだようです。古賀氏は、選挙区で大苦戦で、万が一、落選した場合は、比例区で返り咲こうとしているようです。東国原氏が九州の比例区で出てくれれば票が集まり、それで自分も拾われるということでしょう。

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