2009年6月24日水曜日

夢見る間に美しく

 女性向けの大手通販、千趣会「ベルメゾン」の東京品川のオフィスには、20種類以上の睡眠美容グッズが並べられているそうです。枕元から寝顔に潤いスチームを送るエステ器、寝返り時に指圧してくれるサポーター、腸の形にゲルマニウムを配置した快便パンツ、寝ている間に、二重まぶたのくせをつけ、お目々パッチリを目指すプチ整形グッズや美乳育成パッドがあります。男性から見ると笑いそうですが、女性は熱心に取り組んでいるようです。
 年間387万人が利用する通販の会員は、多忙な主婦や働く女性が多いようです。歪み矯正の骨盤ベルトや冷え性対策グッズなど、定番商品は睡眠時に応用したものが目立ってきました。圧力で脚のむくみを軽減する靴下「メディキュット」を販売するエスエスエルヘルスケアジャパンは、昨年9月に「寝ながら」タイプを新発売しましたが、これが予測の1.7倍売れました」。
 女性の6割強が悩んでいるのが、脚のむくみです。一日働いた脚はパンパンで、帰宅して圧力ソックスをはいて、回復させる時間がないなどの声が寄せられたため、業界初の睡眠時用を開発しました。また、バストケアも切実です。「垂れて形が崩れそう」ということで、おおよそ3人に一人がブラジャーを着けて寝ていると、ワコールの調査結果では出ています。バストの皮膚が重力で伸びないようにサポート、楽な位置で安定させるといった「ナイトアップブラ」も発売されています。
 また、睡眠時にもっとも多く分泌される成長ホルモンとの相乗効果を狙って、美肌を狙うコラーゲン飲料も好調で、「お休み中に綺麗に育む」のコピーで誘っています。
 この不況で、残業や飲み会が減り、平日の夜は、家で過ごす時間が増えたと約4割が回答しています。このため、夜の余暇を美容に費やす傾向も現れたようです。美しさは夜作られます。結局は、ながら族の最たるもののような気がします。女性は、少しでも他の女性よりもきれいになりたいのでしょう。男性はどうしたらいいのでしょう。わたしなどは、今さらきれいになりたいと思いませんが、寝ている間に勉強や小説や本が読めたらと思います。

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