2009年4月1日水曜日

カリフォルニアの未曽有の財政危機

 カリフォルニアは失業率が10%を超え、民間企業の労働者にとどまらず、教職員にまでリストラの嵐が吹き荒れているようです。カリフォルニア州の教育当局は、2万6000人におよぶ公立学校の教職員に「ピンクスリップ」と呼ばれる解雇予告を手渡しました。現場は大騒ぎのようです。3月13日の金曜日には、抗議のためにピンク色の服を着て来るように学校側がこどもたちに呼びかけました。このまま、解雇が実施されると、1クラス現在20人程度ですが、今後は35人程度までに増やさざるを得ないそうです。
 同州は未曽有の財政危機で州の小中学校は、来年度は全体で80億ドル(約7800億円)以上の削減が必要なようです。教育現場の唯一の希望は、オバマ政権による景気対策のための交付金だそうです。しかし、交付金は1回きりですので、州の財政改善が必要です。収入を増やすことを考えねばなりませんが、産業は急に育成できません。サンノゼなどベンチャーの華があるカリフォルニアでも、この始末です。
 同州の知事は、かのシュワルツネイガー氏です。アクションスターも映画のようにはバッタバッタと問題を解決できないようです。日本では、教職員の解雇騒ぎになっていませんが、今後、どうなるのでしょう。超低成長でもいいから、持続的な経済運営が必要です。今回のアメリカのAIGやリーマンなどのやり方は、自分の在職中にあとの分の利益も勘定して一時にどっさり金を稼ごうとしているわけですから、もともと問題のあるやり方です。こうして見て来ると、日本の従来の経済運営は正解だったのではないでしょうか。派遣社員などという職業は、不安定であり、持続的な成長には、馴染みません。政治家も自らの在職中のことしか考えていません。将来の日本の成長戦略も描けず、単に選挙がうまいだけの人は、こに機会にただの人になってもらいましょう。

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