2009年3月21日土曜日

信用保証協会

 中小企業の資金繰りが悪いために、麻生政権が打ち出した緊急対策が「信用保証枠」の拡大でした。従来の3倍の20兆円にしました。さらに「信用保証協会」がカバーする保証率をこれまでの80%から100%にしました。これで中小企業の倒産はないだろうと呑気な麻生とうさんは思いました。ところが、5ヵ月連続で倒産件数は増えています。なぜなら、折角、保証率100%のお金を借りても銀行がこれまでの貸金の返済を迫って来るのです。したがって、中小企業には手元にお金は残りません。これまで多少リスクがあった貸金を銀行はリスクゼロの融資に変更しただけです。「信用保証協会」が100%保証する融資に変更しただけです。したがって、中小企業には、金は残らず、倒産しているわけです。この制度は、中小企業を支援するためのものではなく、銀行の支援になっているというのが、実情のようです。お坊ちゃん首相では、民の苦しみも銀行のずる賢さは、分からないようです。
 3月11日の日刊ゲンダイによりますと、驚くことにこの全国47都道府県にある「信用保証協会」の理事長のうち44人が自治体職員のOBだそうです。すなわち天下りです。率にすると、実に93.6%になります。これもまた異常です。こういう理事長ではたして真に中小企業の立場に立てるのかと書いていました。日本は、どこもかしこも天下り天国になっているようです。これらにひとつひとつメスを入れてゆく政権の交代を待ちたいものです。
 そうしないと、国は借金のみが増えていきます。

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