2009年1月10日土曜日

ついに中国の3Gがスタート

 中国の通信キャリアが再編されたのち、やっと待望の3Gに許可が下りました。中国独自の3GであるTD-SCDMAは、昨年4月から中国移動が8都市でテストを行い、8月の北京オリンピックでもかなり使われました。そして、今年には28都市まで拡大されます。現在のユーザー数は40万人程度で推移していますが、28都市で始めますと、一気に300万~400万のユーザーになるでしょう。中国移動の1日の純利益は3億人民元(約45億円)です。資金的も羨ましいほどに潤沢です。
 他方、W-CDMAは、中国網通と一緒になった中国聯通が行います。また、cdma2000は、中国聯通からCDMAのネットワークを買った中国電信が行います。中国の3Gは15兆元(約225兆円)の経済効果があるといわれています。韓国、欧米の通信機器メーカーはこのチャンスを掴もうと本腰で取り組んでいますが、残念ながら日本の通信機器メーカーは、国内の官製不況で、そのエネルギーも枯渇してしまったようです。日本企業は、TD-SCDMA連盟にも1社も加盟しておりません。日本は、どうなったのでしょう。中国の人たちから、日本の携帯端末は羨望の眼差しで見られたものです。
 当社の『中国通信情報』も今年で5年目に入りました。毎月2回発行しています。これを購読されますと、中国の通信については、ほとんど網羅されています。日本企業が、このチャンスを掴まれることを切に願います。今年の中国の通信は、歴史に残るものになるでしょう。

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