2008年12月23日火曜日

ビッグ3が破綻するとカナダで58万人が失業

 ビッグ3に対して、大規模なリストラを条件に米国政府はつなぎ融資を決定しました。もし、ビッグ3が破綻すればアメリカ国内の影響がもっとも大きいのは当然ですが、このほどカナダのオンタリオ州政府傘下の製造業諮問委員会(OMC)が16日の報告書でビッグ3が破綻した場合の失業者の予測を行いました。それによると、オンタリオ州を中心にカナダ全土で32万3100人が失業し、5年以内には58万1900人に膨れ上がるという見通しを立てました。OMCは、ビッグ3が破綻すれば、部品メーカー、ディーラー、債権者などにあらゆる取引先に悪影響が広がり、カナダ経済全般に打撃が及ぶと警告しています。アメリカでは、衝撃が大きいためにこのような数字は発表されていないように思いますが、もしビッグ3が破綻したら、アメリカの影響にとどまらず、世界を間違いなく、不況の嵐に巻き込みます。一部のアメリカの上院議員は融資に反対しています。これは、経営者の莫大な年収や従業員の給与を削減しないと融資も意味がないと考えているためです。米国の自動車産業は海外の同業他社に比べて、相当に高いようです。結局はこれまでの甘い環境になじみすぎて来たのでしょう。ビジネスには厳しさが必要なことは間違いありませんが、これは上にいくほど必要ですが、その認識がない経営者もみかけます。日本の企業もこれから正念場になります。破綻する企業が出ないことをのぞみます。

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