2008年10月31日金曜日

燃え尽き症候群と荷降ろし症候群

 突然仕事を投げ出して会社を辞めたり、蒸発する行動は『燃え尽き症候群』や『荷降ろし症候群』の可能性が高いと精神科医の岡田奈緒子さんが語っています。『燃え尽き症候群』は高い理想をもって仕事にうちこんでいたにもかかわらず、その仕事がうまくいかなかったり、上司や部下といった対人関係がうまくいかなかったりすると身も心も疲れ果ててしまう状態を指します。その結果、心身に変調を来し、無気力になったり、慢性疲労となり傍から見ていても分かるそうです。一方、『荷降ろし症候群』は、燃え尽きと似ていますが、目標を達成して一息ついても、これまでため込んでいたストレスが、一気に溢れ出して無気力になる状態です。
 岡田さんによると、突然政権を投げ出した福田前首相は、「荷降ろし」だそうです。安倍元首相も同様だそうです。『燃え尽き症候群』になりやすい人は、①物事に融通が利かない②1つのことにこだわりすぎる③まじめで几帳面、神経質④人の意見を聞かない⑤一人で決めて思い通りにいかないと怒るなどがあります。重責を伴う人もなりやすいそうです。
 予兆としては、①いつもに比べ、ぼーっとしている②落ち着きがなくなっている③表情に活気がなく、目がうつろ④一人で考え込んでいる⑤ミスが多くなる、注意力が散漫になるなどが見られます。こういうときには、周囲の配慮が必要なようです。間違っても怒鳴らないようにしてください。鬱病のきっかけにもなるそうです。鬱病は人口の3~5%いるそうです。鬱になると、最悪、自殺ということもありますので、周囲の配慮はこれまで以上に必要になってきたようです。上司の人は、常に部下の健康状態、精神状態に気を配り、時にはガス抜きもしてあげてください。

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