2008年10月2日木曜日

麻生首相の国連演説

 麻生首相が首相に選出されて慌ただしくニューヨークの国連に飛んで行きました。そして、「インド洋での給油を続ける」とおよそ現在の世界情勢とはずれた演説を行い、世界の首脳に失望感を抱かせ、失笑されました。そして、とんぼかえりです。なぜ、ワシントンに寄って、ブッシュ大統領、マケイン、オバマ両大統領候補らと会談をしなかったのでしょうか。首相に選出されて、これだけの短期間でアメリカを訪問した日本の首相は記憶にありません。今や、ニューヨークの国連は、ほとんど体をなしていません。常任理事国が一国でも反対すれば、他のすべての国が賛成してもなにごとも進みません。新たな国連を作らねば、これからの世界をリードしていくことは、困難でしょう。というような国連で演説をしても単なるマスターベーションにほかなりません。
 麻生首相は、金融危機を乗り切るための方策について、ブッシュ大統領らと話し合いをなぜしなかったのでしょう。まさかマイレージを貯めるために行ったのではないのですから、世界のNo.1、No.2の国のトップとして会談し、結果を出せば、世界の日本に対する見方も変わったでしょう。国際金融危機が起こっているまさにその最中に国連の演説だけで、日本に帰って来るというこのセンスの無さでは、今後の日本を引っ張っていくことも無理でしょうし、アメリカとともに世界のリーダーとしてやっていくことも不可能でしょう。突然、国連に行くことにびっくりしましたが、アメリカに行ってアメリカの大統領にも会わずに帰って来る無神経さに驚きを越して、腹が立って来ます。日高義樹氏も「自民党の政権はいまや世界の現実から完全に遊離してしまっている。日本の人々は本気になって政権交代を考えるべきだろう」と書いています。まさにそのとおりだと思います。次の選挙では、貴重な一票を有効に使いましょう。

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